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♪ Toru=Y.G. in the Bar ♪

オリジナル曲とか、自作詩とか、ちょっとした小噺とか... 載せていたはずのブログでした...                                                   現在は名曲紹介をメインでヤってます

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月と砂漠 

 見渡す限りの黄金世界...
男は、自分が砂漠の真ん中にいる理由を思い出すことができなかった。
その場所には、殺風景な風景に反して、何故かピアノがあり、
彼はまさにその前に座り、鍵盤に指を置いた。
その時、美しい旋律が流れた。
男の指が自然に踊り始め、
彼自身どうして聞き覚えのない曲を暗譜しているのか不思議に思ったが、
その音色に郷愁を覚え、演奏を止めることができなかった。

やがて嵐が訪れ、砂がピアノ線にこびり付き、
男は旅の終幕が近付いていることを感じた。
最後の一音を奏でた時、
ピアノ弾きの頬は濡れ、
乾いた砂漠の中で唯一彼のいる場所だけが湿りを帯びていた。
...それは幻だったのだろうか、
ピアノの向こうに美しい女性が、月明かりに照らされ微笑んでいた。
男は、ようやく自分が、誰の為に
この旋律を奏でているのかを思い出すことが出来た。
   ―And when I die, you'll be on my mind―

  ...誰も知ることのない物語、誰の耳に響くことのない旋律、
       それでも、確かに男は存在し、
         彼が一人の女性を愛したこともまた、まぎれもない真実...
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2014/02/28 Fri. 19:00  edit

Category: プチ小説

Thread: 自作小説 - Janre: 小説・文学

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